暇を極めし大学生が物申す

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教育×ITの市場はここから10年でまじで大きくなる

記事のタイトルが真面目すぎるね。

難しい話題はほんわかとお話していきましょう。頭が痛くなります。

 

プログラミング必修化はクソゴミ政策

教育×ITの市場は大きくなると言いつつ、プログラミング必修化はゴミだって?こいつメンヘラ?と思った方。大正解。僕はメンヘラです。

僕のメンヘラ話はまた今度するとして、いやこれ、僕からしたら本当に何が目的なんだろうって感じなの。

文部科学省のHPには、小学校プログラミング教育の手引き第二版という文章が掲載されています。(https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/11/06/1403162_02_1.pdf

文科省がなんで2020から小学校でプログラミング教育を始めようとしているかは、ここにちゃんと載っています。引用します。

コンピュータをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを 知ることが重要です。コンピュータは人が命令を与えることによって動作し ます。端的に言えば、この命令が「プログラム」であり、命令を与えること が「プログラミング」です。プログラミングによって、コンピュータに自分 が求める動作をさせることができるとともに、コンピュータの仕組みの一端 をうかがい知ることができるので、コンピュータが「魔法の箱」ではなくな り、より主体的に活用することにつながります。

プログラミング教育は子供たちの可能性を広げることにもつながります。 プログラミングの能力を開花させ、創造力を発揮して、起業する若者や特許 を取得する子供も現れています。子供が秘めている可能性を発掘し、将来の 社会で活躍できるきっかけとなることも期待できるのです。 

 読むのがめんどくさい人は、以下のざっくりまとめだけ読んでね。

<プログラミング教育の目的>

✅身の回りにコンピュータが増えてきたので、その仕組みを理解しておこう

✅プログラミングの才能を発掘しよう

ってことみたいですね。

んー、目的自体は健全ですし真っ当ですね。IT大好き芸人の僕も、異論はありません。

手引きを読んでいくと、大切なのは”プログラミング的思考”を育むことが大きな目的であって、”プログラミング技術”、つまりコーディング力見たいなのを身に付けることは目的ではないようです。

”プログラミング教育”と報道されると、プログラミングをゴリゴリ書く授業やアルゴリズムとデータ構造の座学があるのかと思ってしまいますが(そんな奴はそんなに居ねえ)、どちらかというとパズル的な問題をいかに効率よく解くか見たいなことを考えるのでしょうかね、もう少し手引きを読み進めますよ。

んっと、「アルゴリズムやネットワークの仕組みは中学高校でやりますので小学校ではこうしたことへの”気付き”が大切です」と書いてありました。

中学高校でADとかネットワークとかやるのかよ...

まあつまり、従来の英語教育と似ていますね。文法や長文読解は中学高校でやって、小学校の英語の授業では歌を歌ったり挨拶をしたりゲームをしたり、まずは英語に触れてみようというスタンスと同じような気がします。

ちなみに、これまでにでてきた”プログラミング的思考”ってなんだって感じですよね。これについては明確に定義がありました。引用します。

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが 必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたら いいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に 近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

 機械を動かすには簡単な命令をたくさん組み合わせなければいけないということを理解する必要があるようですね。確かに、このような考え方はプログラミングとは無縁の人には少し特殊な気もします。

手引きには例として正三角形を書くプログラムをスクラッチ言語で実装しています。

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でもこんなこと、小学生に理解できんのかねと思ってしまいますね。しかもこういうものの考え方を小さい頃からしていると、どうも理屈っぽくて無機質な人間が出来上がりそうです(エンジニアの僕が言えたことではない)

それでね、今まで話題にした話については別にどうでもいいと思っているんですけど(いい意味で)、問題はここから。

みなさん、”プログラミング”という科目が増えると持っていませんか?

実はね、違うんです。

プログラミング必修化は、「学校でプログラミングについて扱うけど、その扱い方は各学校で自由に決めてね」っていう政策なんです。

プログラミングに関する学習活動は、A〜Fの6種類に分類されます(以下参照)。

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つまり、学習活動のどこかにプログラミングを入れてくれればええやでってこと。

そしてそれぞれの科目で以下のようなプログラミング教育の導入例が示されています。

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これは、かなり学校や教師に丸投げすぎない?って感じなんです。そして一番の問題は教師がコンピュータについてわかっていないということ。

コンピュータについて理解していないのに、自分の教えている教科にプログラミング的な授業を取り入れてみてねって言われてまともな授業ができると思いますか?

上手な先生はなんとか頑張ってやってくれるかもしれません。でも全ての先生がそうであるとは限らないのです。

今回僕が一番言いたいことは、「わかりにくい授業の科目は圧倒的に好きになりにくい」ということ。

これを読んでくださっている読者のみなさんも同じような経験、あるんじゃないですかね、先生の授業がわかりにくすぎて物理が嫌いになった。みたいな...。

そういうことです。プログラミング教育の目的の一つが「プログラミングの才能発掘」なのに、授業の分かり難さ、退屈さ故にプログラミングやテクノロジーのことが嫌いになったり苦手意識が芽生えてしまったら元も子もないんです。

プログラミング教育自体否定するつもりはありませんが、大勢の整え方が突貫工事すぎる。まずは教育の土台を固めるところからです。

多分、偉い人たちは外国の真似をしているんでしょうね。海外ではかなりプログラミング教育が進んでいる国もあります。でもそういう学校はみんながタブレットやPCを使って先進的な授業を受けているのです。5人に1台のwindows7しかありませんみたいな貧乏小学校が真似できるものではないのです。

日本は、外国の真似をするのが下手ですね。表面上だけ真似をして、目標のレベルばっかり高みをみている。

日本技術を完全にパクって自分のものにしてしまうアジアのどこぞの国の方がずっと良い。

それで成果を出すんですから。

もう2020年になってしまいましたし、来年度からはいやでも始まるんでしょうけど、どうなることやら...。

ってか、タイトルと内容結構かけ離れちゃったテヘペロ